五月
一切の善根の中に
孝養父母は第一にて候
窪尼御前御返事
このお言葉は、「窪尼御前御返事」という、窪尼また持妙尼と呼ばれる女性信徒へ宛てられた手紙に書かれているものです。
窪尼御前御返事と呼ばれるご遺文は複数ありますが、この文章は弘安二年(一二七九)5月4日に日蓮大聖人が58歳の時に書かれたもので、窪尼からのお供養に対する謝意を述べた手紙の中の一文となります。
善根とは果報を生ずる善因や善行のことを言い、善を樹本の根にたとえたもので、ご遺文中で大聖人は、唐の国の西施という女性が、孝養を尽くした例を挙げて、一切の善根の中では父母孝養が第一であるとし、特に法華信仰によって、父の成仏を助けることは、最上の善根であると賞賛ておられます。
仏教の中で最も身近な信仰は肉親やご先祖への追善供養です。
お供養を欠かさず、法華経の正しい信仰をご家庭で守っていく事によって、自身も故人も、また子々孫々までもが果報を得られるのです。
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